研究者グレイは「A」細胞に可能性の夢を見るか
遊戯王OCG、7月9日発売のINOV(インベイジョン・オブ・ヴェノム)では私個人の予想をいい意味で裏切り、エーリアンに新規カードが追加されました。
その名も 《「A」細胞組み換え装置》
今まで根幹のギミックでありながらAカウンターを素早く能動的にためることがやや苦手だった【エーリアン】としてはまさに天からの恵みともいえるカードです。2つ目の効果で不足しがちな後続の確保ができるのもありがたいものです。
というわけで今回はこの《「A」細胞組み換え装置》と相性のいいエーリアンカードを紹介していきます。
Aカウンターを2つ取り除いて特殊召喚する召喚ルール効果、相手モンスター全体に1個ずつAカウンターを置く起動効果、「エーリアン」モンスターがAカウンターの乗ったモンスターと戦闘する場合Aカウンター1個につき攻守を300減少させる永続効果の3つの効果を持ってます。
ただし場に1体しか存在できないので複数体出してエクシーズみたいなことはできません。
想定されるこいつの仕事は、緩いss条件からの打点確保、戦闘補助と組み換え装置によって墓地に送られAカウンターを大量に乗せることです。
デュアル召喚することで相手のAカウンターが乗ったモンスターのコントロールを得る効果を持ったデュアルのエーリアンです。
何気にデュアル効果はターン1制限がないためこっちの場にAカウンターの乗っている相手モンスターすべてを寝返らせることもできます。
また、後述の《エーリアンモナイト》とシンクロすることで《宇宙砦ゴルガー》にもなれるため組み換え装置の登場によって一気に評価が上がったと個人的に思っています。(デュアルテーマの化合獣?あいつらはもうちょっと何とかしてほしいかな…)
組み換え装置使用で想定されるのは主に墓地に送られることと蘇生からデュアル召喚をして相手モンスターのコントロールを複数体奪ってからの総攻撃やシンクロ、エクシーズの素材にしてしまう等です。
召喚時に墓地からレベル4以下の「エーリアン」モンスターを蘇生でき、そのモンスターはエンド時に自壊してしまうというチューナー
レベル1 光属性 チューナー なため青き眼な奴らと相性がいいです。<コノウラギリモノー
最大の特徴は《宇宙砦ゴルガー》を出すための専用チューナーであり、現状のエーリアンのアイデンティティーを背負う存在でもあります。
組み換え装置以外にもアンモナイト単体レベルでは相性のいいカードがたくさんあるのですが、組み換え装置の登場によってより一層《宇宙砦ゴルガー》へとアクセスしやすくなったと思います。
「エーリアン」モンスターが破壊されるたびにAカウンターを乗せる効果とターン1でフィールドのAカウンターを2つ取り除くことで墓地から「エーリアン」モンスターを1体完全蘇生させる効果を持つ永続魔法です。
Aカウンター2つを稼ぐことは組み換え装置ならば容易いことで、即座に「エーリアン」モンスターを完全蘇生させいろいろなコンボにつなげていくことができます。
地味に名称ターン1効果ではないためセルフバウンスでこのカードを置きなおせば2度目の効果使用も可能で、セルフバウンスを大きなギミックとする《宇宙砦ゴルガー》ではさらなるシンクロ、エクシーズにつなげるためにも重宝されるカードです。
このカードは組み換え装置でさらに安定性が増したと言えるでしょう。
相手フィールド上のAカウンターが乗ったモンスターのコントロールをAカウンターがなくなるまで奪い続ける永続罠です。テキストには書いてませんがコントロールを得た状態で先にこのカードをフィールドから離してしまうとコントロールは元に戻ります。しかしコントロールを得たモンスターを破壊以外の処理でフィールドから離してやると自壊せずセルフバウンスで再利用ができるようになります。
組み換え装置の登場によって多くのAカウンターを1体に乗せることが可能になったため長いターンのコントロール奪取が可能となり安定性が増しました。
基本的には相手のエース級に組み換え装置でAカウンターを乗せたのちこのカードでコントロールを奪うのが定石ですが汎用的で優秀な起動効果をもつ下級を奪い自分が効果を使ったのちシンクロ、エクシーズに使ってセルフバウンスしてもう一度…といったこともできます。
自分のターンで相手フィールドを開けるためにも、相手ターンで展開の邪魔をしてもいいカードに若干の安定性が加わったのはとても喜ばしいことだと思います。
(集団催眠は発動条件にエーリアンの存在が必要なため今回は挙げてません)
《エーリアンモナイト》と「エーリアン」モンスター1体以上でのみシンクロ召喚できるレベル5のシンクロモンスターです。
表側の魔法罠を任意の枚数バウンスし、その枚数分Aカウンターを乗せる効果とフィールド上のAカウンター2個を取り除いて相手フィールド上のカード1枚を破壊する効果の2つの起動効果を持っています。
攻撃力もレベル5シンクロモンスターとしてはいまだにトップである2600で戦闘も十分に可能なエーリアンの切り札的存在です。
組み換え装置の②の効果によってを安定してサーチできるようになったことで、今まで特化していく必要のあったシンクロ召喚へのルートがかなり楽になり、初ターンを準備のターンとして考えられるようになりました。
自分の魔法罠をバウンスできる貴重な効果を持っているため永続魔法罠、フィールド魔法、Pカードとの相性はよく様々なカードを使いまわしていけるでしょう。
今回の記事では少ないように思われますが6枚のカードを紹介しました。
これら以外にもエーリアンにはAカウンターを扱うカードは多々ありますが、環境が進んだ現在他の汎用カードと比べて【エーリアン】として特徴を前面に押し出して行けるカードはこれぐらいだと思ってます。
これを皮切りに爬虫類族の新規テーマが竜剣士ストーリー枠で出たり新たな汎用爬虫類族が現れたりすることを祈りたいです。