タッサの信託者に新しい光を見た男


久々の更新

「エルドレインの王権」スタンダードが自分に合わな過ぎて何もしていなかったらいつの間にか「テーロス還魂記」が来ていた。

そのプレビューカードの中でひと際惹かれるカードがあった。

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拡張枠が欲しいと思ったのは初めて

《タッサの信託者》だ

青ダブルシンボルの1/3で能力はごちゃごちゃ書いてあるが要約すると

「場に出たとき青の信心分ライブラリーを見てその中の1枚を上に、それ以外を下に送る。もしこの時ライブラリーの枚数以上信心があったらゲームに勝つ。」

つまりこいつはタッサへの信心が深すぎて宇宙突き抜けちゃう奴だ。

 

このカードを見たとき自分の使っているデッキが思い浮かんだ

そう、【アドグレイス】だ。

【アドグレイス】はモダンのコンボデッキで《天使の嗜み》、《ファイレクシアの非生》でライフが0以下になっても負けない状態になってから《むかつき》でデッキをほぼすべて手札に加え、その中にある《猿人の指導霊》からマナを出して《稲妻の嵐》を唱え手札にある大量の土地を蓄積カウンターへ変換して相手を一撃で殺しきるワンショットキルを狙うデッキだ。

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こっちは1ターン何があっても負けなくなる

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こっちはライフが0になるとそれ以降のダメージが毒カウンターで食らうようになる

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カードをめくって手札に加えてそのマナコスト分ライフロス

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だいたい9枚土地を蓄積カウンターにして21点フィニッシュ



《タッサの信託者》の勝利条件はとどのつまりライブラリーを空っぽにすればいいわけで、《むかつき》や《大霊堂の戦利品》でいつもライブラリーを全部消し飛ばしてるアドグレイスなら《研究室の偏執狂》、《神秘を操る者、ジェイス》に続くデモコンウィンカードになると確信した。

しかも上記2枚に比べて《タッサの信託者》の方が勝つための条件が簡単で余計なことを考える必要が全くない。

 

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《研究室の偏執狂》は場に3マナ2/2バニラを出した後1枚カードをドローしなければならず自身にドロー能力はないので、別途ドローカードを手札に持っておいてマナを払って唱えないといけない。なので実質的なコストは4だ。

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《神秘を操る者、ジェイス》はPWであり+1能力を解決し終えれば勝てるがUUUを要求する4マナであり《むかつき》からでは必要になるマナ量が半端じゃない。UUU要求も水増し無料マナである《猿人の指導霊》ではRしか出せないので変換する必要があって煩雑だ。

しかし《タッサの信託者》ならEtB能力での勝利を目指せるためデッキが空なら対応で除去されても問題なく勝てる上追加のドローも必要ない。UUというマナコストも《猿人の指導霊》3枚と《五元のプリズム》2枚で捻出できるため浮きマナを用意しなくてもいいと良いことづくめだ。

 

これらの理由によって《タッサの信託者》は偏執狂やジェイスを押しのけアドグレイスのサブプランの枠にしっかり収まると思っている。

1/15の禁止改定によってアドグレイスの苦手なデッキが弱体化し今後メタゲーム上の立ち位置が良くなるようなら使ってみるといいかもしれない。