モダンホライゾン2で地平線の彼方を見つけに行こう

いつものフルスポイラー見つめて気になったカードピックアップの時間だ。

俺にはこの程度のコンテンツが似合っている。小難しいプロだの利益だのEスポーツだのの話を長々書くのは専門家に任せておけばいい。

 

というわけで6/11に発売される【モダンホライゾン2】(以後モダホラ2)はスタンダードを経由せずにモダンへ直接強力なカードを供給するためにおおよそスタンダードのカードパワーでは作り出せないメカニズムを持ったカードがこれでもかと詰め込まれたクールなセットの新作だ。

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前回の【モダンホライゾン】(以後モダホラ1)は使用可能なフォーマットを悪い方向で破壊していったが今回はぱっと見そんな核爆弾級のやばさのあるカードは見当たらないなと感じ結構いいセットに見える。

それじゃお決まり白から気になったカードを上げていく。

 

花咲く沈静

反復込みで2ターンの間自分が呪禁を得る。

「バーン」や果敢系デッキが得意とする火力スペルを相手に投げつける動きを制限できるためそういうデッキ相手にはいい時間稼ぎになる上2回2点回復するのもいやらしく頼もしい。

ただこのようなピンポイントにな効果で特定のデッキだけを狙い撃ちにするカードというのは案外使いにくくこれ自体は時間稼ぎをしているにすぎないのでそこまでクリティカルなカードではないだろう。

 

信仰の復活

再録禁止カード《補充》が待機を持ってリメイクされた。

待機コストが軽くて待機時間も短いのでかなり構築でもプレイアブルに見えるし、もちろん続唱スペルで踏み倒してもいい。レガシーの「サメ補充」デッキがモダンでもこのカードを使って組まれそうだ。

 

ヴェクの聖別者

赤と黒を徹底的にいじめる白特有の色対策クリーチャー。

赤と黒の《安らかなる眠り》のような能力を思っており墓地を積極的に活用するデッキの中心的な色である赤や黒にはクリティカルに刺さる一枚となっている。

自身がクリーチャーでありなおかつプロテクションも赤と黒で完備しているので《安らかなる眠り》をサイドインしてよくあるヘイトカードをキープし置けたはいいが他の勝ち手段が乏しいという状態になりにくいのもグッド。

 

孤独

モダホラ2の目玉サイクル想起インカーネーションのうちの一枚。

想起コストとして同色のカードを手札から追放することでマナを支払わず唱えることができるいわゆるピッチスペル。

白はそのまま《剣を鋤に》内臓であり瞬速でもあることからかなり強い除去として機能する。

ただレガシーにはそのまま《剣を鋤に》があるわけだし、モダンにも《流刑への道》があるのでピッチコストを支払ってまで相手のクリーチャーを追放したいと思うようなデッキが登場するまではそんなに激強!ってほどじゃないのかなと思っている。

 

永久のドラゴン

《永遠のドラゴン》が文字通り永遠メカニズムを持ってリメイク。

元ネタのように何度も墓地から拾い直すことは不可能になったがマナコストが5マナになり素出しも見えるラインになっており、永遠コストはそれよりさらに1マナ軽くなっている。

今回モダホラ2ではこういったリメイクカードが非常に多い。長くゲームをプレイして様々なカードを知っている人ほどニヤリとできるものが多いだろう。

 

 

正気破砕正気破砕

めっちゃ切削するカード、おそらく何かのコンボ以外で単体のカードが切削する量としては最大のライブラリーアウトカード。

マナ拘束が厳しく素撃ちはしにくいがサイクリングでも4枚切削と悪くないおまけがついてくる。

ところでこのカード、アート指定では月が割れている様子を描いているらしい。

MTGにおける月はいろいろあるが【異界月】でエムラクールが月に封印されたことが記憶に新しいだろう。与太話ではあるが月に封印され続けているのにも飽きたエムラクールが月を割ってまた狂気をばらまき始めた…と考えてみるのも面白いのかもしれない。

 

避け難い裏切り

《袖の下》に待機を付けたリメイクカード。

待機コストが地味に重めな上待機時間も長いので基本的にはコンボで踏み倒して相手のデッキの一番優秀なクリーチャーをパクってくることになる。

が、モダンはスタンダードほど丸い生物をたくさん取られるような環境ではないので相手のデッキによってはゴミのようなクリーチャーやシナジー前提の弱いクリーチャーを取らざるを得ないことになったりするので結構ばくちなカード。

もちろん《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《グリセルブランド》のような超強力クリーチャーを奪えるならば宇宙が見える。

 

焦点の喪失

《狼狽の嵐》のストームを複製に変えたようなソフトカウンター。

呪文であればなんでも打ち消しを狙えるので見た目の貧弱さよりも柔軟に使えるがこのモダホラ2では《対抗呪文》の再録によって《対抗呪文》のモダン入りが決まっており、最高峰のカウンター呪文と席を争うことになる上《マナ漏出》というライバルも既に存在するのがネックか。

可能性は感じる一枚。

 

濁浪の執政

まさかの探査持ちドラゴン、探査コストにあてたインスタントやソーサリーの分だけ+1/+1カウンターが乗って戦場に出る能力とインスタントかソーサリーが墓地から離れるたびにサイズアップしていく能力を持っている。

最小2マナで唱えられる飛行生物なので《墓忍び》を思い起こさせるがこっちは青であり青の得意なインスタントソーサリーによる墓地肥やしと自身の能力が完全にかみ合っているためかなり強く見える。

今はレガシーの「デルバー」デッキが同型で1サイズ大きなクリーチャーによる蓋閉めのために使われそうという評価だがモダンでも十分活躍できそうなスペックだ。

 

リシャーダの荷運び

《リシャーダの港》の能力を有するマーフォーク。まさか港自体ではなくそこにいるマーフォークが土地を縛っていたとは知らなかった。

1/1/2とマーフォークの1マナ域としては十分なスペックに相手の土地を縛る能力が合わさってかなり鬱陶しいクリーチャーに仕上がっている。

 

通り抜け

ただの弱いタップソーサリーに見えるがウィザード・サイクリングが本体。

MTGはウィザードが非常に多くそれらをほとんどのカウンターで打ち消されることなくシルバーバレットできるのは優秀。あの《タッサの神託者》もウィザードでありオラクルコンボを入れているような統率者デッキでは採用できそうだ。

 

思考の監視者

《物読み》内蔵親和アーティファクトのクリーチャー。今セットは親和アーティファクトが結構多くかなり挑戦的(《オパールのモックス》がモダン禁止だからこそ踏み切ったとも言えそう)。

パワータフネスは《熟考漂い》なのでできるだけマナコストを軽減させて唱えたい。

《最高工匠卿、ウルザ》や《湖に潜む者、エムリー》によってアーティファクトをこねるデッキにはちょうどいいアドバンテージ源になりそうだ。

 

氷砕き

氷雪土地か無色マナを生み出す土地を破壊する《陥没孔》の亜種、超過を持っており超過コストで唱えると氷雪土地や無色マナを生み出す土地を敵味方もろとも吹き飛ばす。

露骨に前作モダホラで強化された「氷雪」デッキを狙い撃ちにしており、ついでのように「ウルザトロン」デッキの中核であるトロンランドにもヘイトを向けている。

無色マナを生み出すことができる土地というのは意外に範囲が広く、《魂の洞窟》、《手つかずの領土》や各種ペインランド、各種ハイブリッドランドも破壊する対象に選ぶことができる。

ただ、相手がそういう土地を使っていないのならば本当に何もしない《石の雨》以下なので基本はサイドボードカードになるだろう。

 

滅ぼし

超過コストが《神の怒り》になっているソーサリー除去。

そのまま使うとただ微妙な《殺害》だが超過で唱えることもできる柔軟性が売り。

しかし双方唱えられるようになるのはモダンであっても若干マナ拘束が厳しいか?

 

ダウスィーの虚空歩き

変則的なアンブロッカブル能力シャドーと意味不明な強さの誘発、起動能力を有したダウスィー。

《虚空の力戦》のような墓地対策に独自の虚空カウンターを用いた対戦相手のカードの盗み取りが非常に強くどこにデメリットがあるのかと何回かテキストを読み直したぐらいである。

相手のカードの強さに左右されやすいが黒は自分から相手の手札に干渉したり戦場に干渉することが得意な色なので戦況に応じてある程度欲しい種類のカードを選べるというのは前出の《避け難い裏切り》より明確に強い点であるだろう。

 

 悲嘆

想起インカーネーションサイクルの黒は《暴露》内蔵。

マナを払うことなく想起クリーチャーが相手の手札に干渉できるのはいいのだが、想起コストを払ってまで相手の手札を捨てさせる前方確認がしたいデッキがモダンにあるのかというと少し不安になる。普通に《思考囲い》した方がアドバンテージ損失を抑えられるので良いのではないかと理性が働きかける。

今回のピッチスペルたちは本当に必要なのか判断がしにくくて困る。

 

頑強

名前の通り頑強メカニズムよろしく-1/-1カウンターが乗せて墓地から非伝説クリーチャーをリアニメイトする《再活性》のモダン向け調整版カード。

レガシーのリアニメイトデッキが真っ先に釣り上げたいのは《グリセルブランド》であり《エメリアの盾、イオナ》であるためモダンでこれを利用したデッキは全く別の釣り上げ先を考えなければならない。《墓所のタイタン》や《灰燼の乗り手》などが候補に挙がるのだろうか?または全く別の今まで見向きもされてなかった非伝説クリーチャーにスポットが当たるのだろうか?

 

猛火のルートワラ

《日を浴びるルートワラ》の赤版。1ターンに1回の強化能力が火吹き能力らしいパワーのみの修正になった代わりにコストが減っている。

マッドネスで0マナで唱えることができるため「ホロウヴァイン」復活なるか?《信仰なきもの漁り》はなくなったがランダム性と捨てられたことでアドバンテージになるカードで勝負だ!

 

ドラゴンの怒りの媒介者

ドラゴンの怒りを受信しちゃう系シャーマン。非クリーチャー呪文を唱えるたびに諜報1が誘発し、昂揚を達成すると3/3飛行と《秘密を掘り下げる者》以上のアタッカーになるが強制アタックも得てしまう。

赤い前のめりな果敢アグロデッキにちょうどよさそうな性能で《ミシュラのガラクタ》やフェッチランドを利用すればあっという間に高揚が達成できる。《夢の巣のルールス》を相棒に据えてやるのもいいだろう。

 

激情

想起インカーネーションサイクルの赤は《紅蓮操作》っぽいものを内蔵している。

攻撃性能はサイクル中最も高く5マナと出すことも不可能とは言えないレベルで、さらに4点ダメージの割り振りとサイクル中唯一盤面におけるアドバンテージを取ることのできる能力なため個人的に評価は高い。

しかしこのカードを使うような対応をする赤の濃いデッキが生まれるか、今いるかどうかは少し疑問。

 

鉱山の崩壊

《火炎破》のようなピッチコストを持つクソ雑魚火力。いくらコモンでリミテの調整をしなければならないからと言ってこういうセットで顔に飛ばない火力、しかもピッチコストを払っても何も性能が変化しないのはNG。せめて山を生贄に捧げて唱える場合はプレイヤーも対象に入れさせてくれ…夢がなさすぎる。

 

敏捷なこそ泥、ラガバン

戦闘ダメージを与えると宝物トークンを生み出した上そのプレイヤーのデッキトップをそのターン衝動的ドローに変えて唱えられるようにしてしまう《鋭い目の航海士、マルコム》と《鉄面連合の略取者、ブリーチェス》の誘発能力を一人で抱えたような猿。ついでに疾駆メカニズムも持っており《鐘突きのズルゴ》のようなピンポンダッシュも可能(こちらの方が数倍害悪なピンポンダッシュだ)。

さすがカラデシュすごい。すごいんだ。実に3体もの伝説クリーチャーの能力が1体に詰まってる。予約価格が万越えなのも納得…できるか!

幸い《レンと6番》や《溶岩の投げ矢》や《歩行バリスタ》といったタフネス1をいじめる除去手段であったり、1マナマナクリーチャーや1マナのアタッカーが展開するデッキの多いモダンであれば生き残らせたらやばいが対処手段もナチュラルに持っているだろうといえるカードだがレガシーは既存のトップメタデッキである「デルバー」系デッキにそのまま入る上マストカウンターとしてもアドバンテージ獲得手段としても十二分に優秀なのでやや危うそうだ。

能力がすごすぎて忘れられがちだが《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》の攻撃時に出てくるトークンが元ネタである。飼い主と衝突するとあっちの先制攻撃で一方的に倒されるのは飼い主との力関係を表したものだろうか。

伝説の海賊「航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ(霊気紛争)」が公開!2マナ1/3で先制攻撃と威迫を持ち、攻撃時にはパワー2の猿トークン「ラガバン」を生成 する赤人間! | MTG FAN | マジック:ザ・ギャザリングの最新情報をまとめるブログサイト

 

騒鳴の嵐

マナコストも出るトークンの量も半分になってリストークンが出るようになった《巣穴からの総出》。まさかのコモンでトークンを出すストーム呪文が新規で出るとは思わなかった。

ただ1ストームで1体しか増えないため価値を目指すためには相当数ストームを稼がないといけないうえ、今のパウパーにはそこそこ全体火力や全体マイナス修正のカードがあるので大丈夫だと判断したのだろうか…?

とりあえずモダン以下では《巣穴からの総出》の方が色の都合もいいので使わないだろう。

 

忍耐

想起インカーネーションサイクルの緑は《土覆いのシャーマン》のような墓地修復を持った瞬速到達。

プレイヤー1人の墓地全てをデッキボトムへ送るため相手の墓地利用に合わせてプランを全崩壊させるもよし、「ライブラリーアウト」デッキ相手に自分の墓地を修復してどや顔するもよしの地味に器用な対策カード。意外なところでは統率者戦でいまだ猛威を振るうオラクルコンボに対して《タッサの神託者》の誘発解決の直前でこのカードを使うと相手に墓地が3枚以上あれば相手の勝利をなかったことにできる。

素のスペックも3マナと軽めなので想起コストで唱えることにこだわらなくてもいいのも大きい。

 

ガイアの意志

再録禁止カード《ヨーグモスの意志》が待機を持ち緑になってリメイクされた。

待機時間は4ターンとかなり長めだが待機コストは1マナなので最初のターンから待機することができ、準備時間もたっぷりあると考えることができる。ここまで直球で《ヨーグモスの意志》の効果を使えるのは初なため何かしらのコンボは絶対生まれてデッキになると思っておいてよさそうだ。コンボデッキ好きとしては買っておくと思う。

 

下賤の教主

ジャンドの教主はゴブリン教主。フレーバーテキストもバントの《貴族の教主》を意識したものだが格段にジャンドらしい。アラーラの文化交流が進んだ結果の一つだろうか。

現状ジャンドカラーで有力なデッキといえばやはり「ジャンド」だろうがそれに入るかは不明、しかしモダンの「ゴブリン」デッキならば1マナ域として十分すぎる優秀さを持っていると思われる。積極的に攻撃していきたいクリーチャーたちの色を出せる賛美持ちマナクリなので仕事には困らないはずだがさて。

 

聖域の織り手

再録禁止カード《セラの聖域》のようなエンチャント数を参照しその分だけ好きな色マナを生み出せるドライアド。自身もエンチャントクリーチャーなのでとりあえず1マナは出せる。

今セットはいわゆる「エンチャントレス」カードが多く収録されており、モダンでも「エンチャントレス」デッキを強い形で成立させたいという意図がうかがえる。

 

多色

アスモラノマルディカダイスティナカルダカール

名前が長すぎて0マナになった料理人。どうやら古くからフレーバーテキストで登場はしているらしい。

ターン中手札を捨てていれば1マナで唱えられるので唱えられないクリーチャーではない。自身のEtB能力でサーチしてくる《地獄料理書》や食物トークシナジー前提の能力だが食物を2つ生贄にするだけでほとんどのクリーチャーを食あたり?うますぎ?で破壊することができる。

《霊気の薬瓶》カウンター0個から出てこれる人間クリーチャーであり専用サーチではあるが手札の総数は変わらないため「人間」デッキで使ってみるのも面白いかもしれない。なんていったってスタッツは3/3だから不通に殴って強いしな。

 

エーテル宣誓会のスフィンクス

親和アーティファクトと続唱を持った飛行スフィンクス

親和アーティファクトを利用し早いターンで唱えようとすると軽いコストのアーティファクトをたくさん並べる必要があり続唱で狙いのカードが唱えにくくなる上元のコストが9マナと大きく続唱をプレイヤーがコントロールしにくいという危険なメカニズム2つを組み合わせるとなぜかおとなしくなるというのはなかなか面白い。

なんとかして《グリセルブランド》を確定させてぇ~。

 

フェールス・ロキーリク将軍

《第一管区の勇者》をモダン向けに強化したようなボロスの将軍。

自分のデッキを多色に寄せることは容易であり、なおかつモダン以下の環境に存在するプレイアブルな除去の多くは単色なので見た目の貧弱さよりも場持ちがよさそうに見える。多色呪文に誘発して出てくるトークンも4/4と大きく、さらにゴーレムであるため《疫病を仕組むもの》で将軍もろとも弱体化されるということがないのもグッド。

何とかして《僧院の導師》のように中核に据えたデッキを組んでみたい。

 

飢餓の潮流、グリスト

なんと戦場以外では1/1の昆虫クリーチャーでもある全体未聞な常在能力を持つPW

軽く考えただけでも

・《ドビンの拒否権》《呪文貫き》でカウンターされないPW

・《魂の洞窟》指定昆虫で打ち消されなくなるPW

・《古代の聖塔》でマナを支払えるPW

・《強迫》でハンデスされないPW

・《集合する中隊》や《緑の太陽の頂点》で場に出せるPW

・《再活性》で墓地から場に出せるPW

・常在能力に書いていないが統率者に指定できるPW

等々上げだしたら従来のPWと違って例外的な部分が多すぎる。

忠誠能力もそれなりに強力でプラス能力で弱弱しいがアドバンテージを、マイナス能力でいけにえが必要だがクリーチャーかPWの除去を、奥義で準備が必要だが勝てる物を持っており単なるネタカードではない。

個人的にこのセットで最もポテンシャルを感じるカード。

 

不吉な儀式の僧侶

タップと3点ペイと自身生贄で《ゾンビ化》が行える邪術師。蘇生メカニズムを持っており1回墓地に送ってもご丁寧にもう1回能力を起動することができる。

能力自体は結構優秀で能力起動にマナもいらずリアニメイト先の指定もないが、白黒という色がリアニメイトを行いたい一般的な色の組み合わせである赤黒や青黒とは食い違ってるのが難点。

 

アーティファクト

イラクサ嚢胞

《きらきらするすべて》を内蔵した生体武器。

自身のみだとただの1/1だがデッキをアーティファクトやエンチャントに寄せるだけで一気にサイズが膨れ上がる。

生体武器ではあるが装備コストが2マナと軽いのも特徴で可能性はありそうな一枚。

 

滞留者の相棒

親和アーティファクトに加えてアーティファクト土地サイクリングまで持っているサラマンダー。なんだよ俺の《マイアの処罰者》がゴミみたいじゃんMTG終わったな。

単純に《マイアの処罰者》の上位的存在であり7マナの親和クリーチャーが2種類になったということは《新生化》《異界の進化》で《グリセルブランド》を踏み倒す「ネオブランド」的動きが現実的になったということでもある。

もちろん4/4のサイズを生かしたアタッカーとして運用するのもいいだろう。

 

 虚空の鏡

呪文に色マナが支払われていなければそれを打ち消す名前の感じから《虚空の杯》に似たヘイト置物。

無色地形に頼るデッキに対するクリティカルなヘイトカードのように見えるがむしろ直撃するのはピッチスペルや続唱のようなマナコストを一切払わないタイプの呪文でありウルザトロンはマナフィルターを介することである程度はすり抜けてくるだろう。そのため「トロン」系デッキ相手にはマナフィルターや基本土地を介した動きを強制させて減速させるためのカードのように見える。

《減衰球》とどちらが採用に値するか今後の動向が気になるカードだ。

 

土地

銀色険の橋

ついにモダンに降り立った色の出るアーティファクト土地、タップインを代償になんと2色でる上破壊不能まで持っているサイクルとして収録された。

WotC社がスタンダードで実験しているとまことしやかにうわさされる「タップインという枷を付けた場合、土地はどのレベルまで強化できるか」というものがモダホラ2でも行われているように錯覚させれる。モダン制定時から禁止カードである単色のアーティファクト土地もタップインの制限を付けてしまえば親和アーティファクトの爆発力を抑えられると確信したから収録に踏み切ったのだろう。

個人的にはこの青赤が最も活用されるのではないかと思いピックアップ。まずはパウパーの「親和」デッキがタップインの2色土地をこれらに変えて使い始め、その後モダンやレガシーでも使われるようになれば面白そうだなあと思う。

 

成長の揺り篭、ヤヴィマヤ

ついに来た《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》の変形版、これはすべての土地が森になる。

《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》で沼にするよりも多くのメリットがあるかどうかはまだよくわからないが《世界を揺るがす者、ニッサ》であらゆる土地が2マナを生み出すようになるなど緑特有の森シナジーが生まれるのではないだろうか?

しかし逆に《水没》をどんな相手にも唱えられるようになるため《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》より悪用もし甲斐がありそうである。

 

 

とりあえず新録のカードで気になるのは書いたぞ。

次は再録とフレーバー面で気になったものを書いていくつもりだ。

これらは発売後にもつれ込んでもあまり問題がなさそうだからゆっくりと、しかし迅速に書いて公開しよう。